第4章 おいらの気持ち
「ふー」
もともと逆上せやすい俺は、櫻井をおいて
一人風呂から出てきた。
……………
それにしてもなんなんだよ!
あのエロさは//
シャワーを浴びる姿
引き締まった身体が弾く水しぶき
かき上げた前髪から滴り落ちる水滴
何もかもが色っぽい…
エロすぎて腹が立つくらいだ!
あんなの女子が見たらイチコロだろぅな…
なんだか、最近女子と比べてばっかだ。
やっぱおいらおかしいな…
「ねぇ、着替え貸してくれない?」
「えっ?」
いつの間にか風呂から出てきていた櫻井が、腰にタオルを巻いただけの状態で立っていた。
「あ、うん…」
部屋から俺の寝間着を取ってきて渡してやる。
「ありがとう。」
「あれ?パンツは?」
「はぁ?自分のパンツ履けよ?」
「智くんもう洗濯機回しちゃったじゃん。」
ガーン…
しまった!
明日の朝までに乾かそうと洗濯しちゃったんだ!
「もー。ちょっと待ってて!」
自分の部屋に戻って、必死におろしてないパンツを探す。
しかし、衣服に興味がない俺はパンツは5つしかないし、
ましてや、おろしていないのなんて無かった。
仕方なく、一番きれいなパンツを出して貸してやる。
「ありがとう。」
そう受け取って、躊躇することなく、パパッと履きやがった。
当然、俺の体に合ったサイズの服だから、櫻井には少し小さくておかしかった。