第4章 おいらの気持ち
「凄い美味いです!」
美味しそうにおかずをほっぺいっぱい詰め込んで、もぐもぐ食べている。
「嬉しいわ!おかわりあるからいっぱい食べてね♡」
「はい!ありがとうございます!」
おい、母ちゃん!語尾にハートついてんぞ!
結局、櫻井が俺の2倍くらいの量を食べてから
母ちゃんがまたまた爆弾を落としやがった!
今度はもっとでかいの!
「あら、雨すごい降ってきたみたい。父さん、傘持ってないらしいから、迎えにいってくるわね。」
「櫻井くんも危ないから、今晩は泊まっていきなさい?」
「はい!ありがとうございます!」
おーい!!そこは、大丈夫ですよ。じゃねーか!
何が、ありがとうございます。だよ!
俺が声に出してつっこむ間もなく、
母ちゃんが、
「父さん帰ってきたらすぐ風呂入れるように、風呂入っといてちょうだい!」
「櫻井くんごめんね。智とお風呂一緒でもいい?」
なんて、本日3回目の爆弾を落として出て行った。
「だって。」
「何にやにやしてんだよ。俺はあとでいいから一人で入ってこいよ。」
「だめだよ。」
「早くしないと帰ってきちゃうよ?」
抵抗も虚しく、体格の差で簡単に洗面所に連れて行かれてしまった。
ひとつ ふたつ
櫻井がカッターシャツのボタンを外していく。
全部外したところで出てきたのは、
逞しい胸に、6つに割れた腹筋、誰が見ても惚れるような綺麗な身体だった。
そこで夢のことを思い出してしまい、一人顔を赤くする俺。
それをあざとく見つけられる。
「赤くなってるよ。可愛い」
「脱がないの?」
櫻井の言う通り、さっきからぱっぱと服を脱いでいく櫻井と対照的に俺は靴下しか脱いでいない。
分かってるけど、照れてしまうんだよ。
こんな狭い場所で櫻井と二人きりで裸になるのが…
そうこうしているうちに全裸になった櫻井は何も隠すことなく、俺を待っている。
すらっとした引き締まった足の付け根には…
「おっきい。」
「そんな見んなよ(笑)。恥ずかしいじゃん。」
「み、見てねーし!隠せよ!」
えー別に隠すことじゃないじゃんって言いながら風呂場に入って行った。
あっ、お尻も引き締まっててきれいだ。
いやいや、いつからこんな変態なったんだよ!
意識しすぎだ!
ぱっぱと脱いで俺も風呂場に入って行った。