第2章 踏み出せ第1歩
早速言は麗日と一緒に受験担当をしていたプレゼント・マイクに直談判をしに行った。そして2人は雄英高校の職員室前に到着。言が先に職員室の扉をノックしようとしたのだが麗日がそれを遮り「私がやるよ」と言って1度深呼吸をした後、職員室の扉をノックした。
「すみません あのぉ…」
少しの緊張が入り交じった麗日の声に、机の上でパソコンとにらめっこをしていたプレゼント・マイクが気がついた。パソコンから目を離し自席から立ち上がった彼は「何かあったか?」と言いこちらに近づいてくる。
「あのぉ頭もっさもさの人…そばカスのあった…わかりますか…?っと、地味めの〜…」
麗日はジェスチャーを混じえながら試験の時に助けてくれた男の子の特徴をしどろもどろしながら口にする。そして2人は視線を合わせ一呼吸置いて、勇気を振り絞りプレゼント・マイクにとある提案を持ちかける。それは麗日を助けてくれた彼にポイントを分けてあげて欲しいとの提案だ。
『あの人「せめて1P!」って言ってたんです。だからまだ0Pだったんじゃって思って…』
「せめて私のせいでロスした分…!あの人救けてくれたんです!!」
『私も彼に救けて貰いました私の分も分けてあげて下さい』
言と麗日は「お願いします!!!」とプレゼント・マイクに深々と頭を下げた。
「とりあえず頭を上げな女子リスナー!!まず、ポイントは分けらんねぇ…でも分ける必要はねえと思うぜ!!」
そう言ってプレゼント・マイクは2人の頭を撫でニヤリと口角を上げながらとある話をしてくれた。
「なぜならな……」