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想像の種【R18 ヒロアカ】

第44章 ホークス オリジン


今はホークスの活動について色々教えてもらっている

「合図送るのってどうやってるの?」
「剛翼とか…後は瞬きとか表情とかかなー」
「表情?」
「真面目な顔して瞬きをゆっくりしたら嘘だよーとかってこと」
「へー!」
「あ…ごめん…少しだけ席外すね…」


デザートが運ばれるタイミングでホークスは少しだけ席を外した。
10分くらいしてからまた戻ってきたホークスは笑いながら声をかけてくる

「ねぇ…凛ちゃんオレの事好き?」
「うん…好きだよ」
「変わらないね?」
「ホークスに捨てられない限りは頑張るんだ」
「へー…健気だね…ねぇ、凛ちゃん…オレ君のためにここの1番いい部屋取ったんだよね…一緒に泊まってくれる?」

その言葉に胸がドキドキした
静かに頷く
なのに、急にお腹が痛くなる。
お手洗いに行きたくなってホークスに言って席を立つ、要を済まし、洗面台にはマウスウォッシュがあって無駄にブクブクとしてしまう。

「もう、心臓がもたない…なのに、なんで急にお腹痛くなるの…。」

背伸びをして余裕のある雰囲気も行動も自分らしくなくてなんだか疲れた気がした。
いつものように飾らずホークスと話をしたりする方が好きみたいだ…

「大人になるって大変だな」


鏡を見つめて映った自分に話しかけてしまった。

もう一度だけ個室へと入りそれから
扉をくぐりお手洗いから出て席に戻ろうとするとホークスが立ち上がり私の方に歩いてきてくれて
手を引き足早に私を引っ張っていく。

「行こうか」

その言葉を言うホークスは一度も笑わず、ただ前だけ見据え、いつものように優しい視線を向けてはくれなかった。

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