第44章 ホークス オリジン
「遊び相手に?」
「嫌味はやめてよ」
その反応に笑ってしまった。
この子は、オレに他の人がいる事を知っていながらそれでもオレのもので居ようとしている…
その強さが怖かった。
だって、君…
まだ、高校生だよね?
明日、荼毘に差し出した時にこの子はどんな反応するんだろうか
凛ちゃんはカバンをガサガサとあさりスマホを取り出した。
「しゃ、写真…とら、せて」
その言葉に笑ってしまった
「よかよ」
ピースをするとパシャと音がした。けれど、首を傾げて不満そうな顔をする
人の写真を撮影しておいてのそ反応はどうかと思うよ
「ヘッドホン持って、ちょっと口元隠すようにして?その角度っ!視線こっち!!だめっ!動いちゃ」
手を伸ばしワイシャツの開きを大きくされる
アクセサリーの向きも少しだけ変えられて、前髪を整えられる
パシャ
「ホークスカッコいい…私絶対、ファンに殺される」
そう言って凛ちゃんはスマホをこちらに見せてくる。また、良いセンスの写真が撮れていた。
それでもスマホに隠れてオレを直視しないのは彼女なりの僅かな抵抗なのかな?
「凛ちゃん…なんで見てくれないの?」
「無理、直視したら死ぬ」
「えー…なら、これで見れるね」
スマホを持っていた右手を壁に押しつけてる
その振動でスマホがポトリと落ち剛翼で受け止める。アゴに手を置いて上をむかせて凛ちゃんの瞳にオレを写す
「…っ」
「凛ちゃん、えっちしよ?」