第44章 ホークス オリジン
凛ちゃんどんな顔するかなー
制服でヤらせての返しがまさか
“” ホークスも高校の制服なら良いよ?“”
だなんて、思わないよね…
そんな勝ち誇ったように笑われたら
君に みたいで
負けず嫌いなオレが準備しないわけないよね…
とは言え、お陰様で30分歓迎会には遅れたけど…昔の制服は綺麗にクリーニングから戻ってきていた。
玄関から入り私服から制服に袖を通す。
なんだか懐かしい…
鏡を見れば違和感なく着れているような気もした。
あの頃はクビにヘッドホンつけてたよなとヒーロースーツのそれも着ければ
高校生姿のオレになった
少しだけくたびれたけど
まぁ、確かに悪くないか
カーテンを開き窓を開ける
目の前には空を見上げる可愛い後輩
ってところかな…名前を呼べば振り返り
オレを一瞥して顔を覆う
「なんで顔を隠したの?」
覗き込めば顔が真っ赤で愛しさが溢れる
「制服着たら制服でして良いって言うから、わざわざ歓迎会遅刻してこれ出したんですけどー」
そう言えば、隙間から声が聞こえる
「がっ…先輩ッが!…なくて…」
「え?喋れてないよ凛ちゃん」
そう言うと顔を覆う手がなくなって、叫びに近い声で
「学校に!!ホークスみたいな先輩居なくて良かった!!って言ったの!!絶対モテるし、絶対モテてたしッ…今は、高校生って強みあるから気を引けてるけどッ…もし、ホークスが先輩だったら私なんか選んで貰えないよ…」
高校生ってブランドちゃんと強みだと思ってたんだ。
なら今日は凛ちゃんも好きそうなプレイしてみようか…なんて、行為のことばかり考えて、君が気にしている事を否定するのを忘れてしまう。
だって、杞憂でしょ?
高校生の時に君が居たら
なんの柵もなく君のこと手に入れるから
ベランダからリビングへと背中を押して連れてくる。
「凛ちゃん、オレの事…先輩って呼んでみて?」
「ホークス…先輩?…鷹見先輩?啓悟先輩?」
「可愛かー…どれも良いな…高校生の時に凛ちゃんみたいな後輩いたら良かったのに」