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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*





『っ、私のことはいいから、リィさんを..!魔力の匂いがしない。さっき手を当てたら胸の音がすごくちっちゃかった。ねぇ、リィさんは大丈夫だよね?このまま起きないなんて、ないよね?


ねぇ、お月さま!!』




火傷の痛みに耐えながら足に縋りつくその姿はあまりにも痛々しく、イデアはしゃがみ込むとその体を優しく抱きしめた


イデア『僕にも分からないよ。オルト、すぐに医療班に応援要請!』


オルト『うん!』


『っ、ぅぅぅ..リィさん、お願い起きて..っ』


祈ることしかできない悔しさをぶつけるように、抱きしめてくれるイデアの服に皺が寄るほどの力で強く握りしめた











マレウス『うっ...!』





仄暗い記憶と大切な存在が離れていく夢を見ていたマレウスは、体に走る痛みに苦悶の声を上げながら体を起こした



マレウス『ぐぅ..っ、ぼ、僕は..?』




カローン『マレウス・ドラコニア、再度活動再開!』


カローン『被検体捕縛用魔導ビーム、発射準備..!』



イデア『いい、大丈夫だ。今の状態じゃ..しばらくは、魔法も使えないはずだから』



起きた手前、こちらをすぐに攻撃する素振りを見せず、そしてかなり弱っている様子に危険はないと判断すると、捕縛姿勢を取るカローンたちを下がらせた


マレウス『ううっ..頭が、割れそうだ...一体何が...?』


半分欠けた右の角へのダメージが頭に直接響き、鈍い痛みにヨロヨロと立ち上がる。まだ半分覚醒しきっていない頭で何が起こったのかと目を開ける彼の目に、信じられない光景が広がっていた





『!..胸の音がどんどん小さくなってる。もうほとんど聞こえないよ!リィさん!目を開けて、リィさん!!』


シルバー『そんな、俺たちを庇って..親父殿!』


セベク『リリア様、しっかりしてくださいっ!!』





マレウス『!!』





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