第1章 O×N
二宮side
はぁ、
やっぱり少し厳しくしちゃったかな
そう、もう午後になりそうなのに俺の頭の中には、智でいっぱいだ。
俺はプライベートと、仕事はしっかり分けている...はずなのに
同僚「どうしたの?なんかやけに、静かだね」
「え?そ、そう?」
同僚「ふはは!顔真っ赤だね!」
「ふぇ!?」
確かに鏡を見てみると、りんごみたいに赤くなっていた。
同僚「...あ!もしかして、お前彼女でも出来たのか?」
ブホォ...
飲んでいた珈琲を吐き出しそうになった。
「ゴホッ...そ、そんなんじゃねえし!」
同僚「いや、冗談だったんだけど...動揺しすぎ笑」
「か、彼女なんて居ないよ笑」
同僚「ふーん、そっか。でもそろそろ彼女作ったら?もう27だしさ」
「結構です。」
同僚「相変わらず覚めた奴だな笑」
俺には彼女なんていらない
だって、智がいるもん
そうして何とか仕事を終わらせ、家に向かった。