第1章 O×N
二宮side
怒ってなんかない
ただ懲らしめたかっただけ
つうか可愛すぎるんだけど...何?
俺の後ろをとことこ歩いてるし
...ってニヤけるところだった
大「はぁはぁ...よし!7時52分!ギリギリ間に合った!」
「ほら、早く」
いつもだったらもっとくっついて歩くんだけど今日は距離をとってみた
大「う、うん」
あ〜我慢出来ない...手繋ぎたい...近くに行きたい...
いやいや駄目だ!
そんな簡単に許されるって分かったら、また今度同じことする
...だけど
そんな感じで自分の心と葛藤していると
大「和、電車来たよ?」
「え?あ、うん」
そのまま俺たちは電車に乗った
相変わらず朝は混むね
「...イテッ」
足を踏まれた。
大「和!こっち側おいで?」
智はいっつも気にかけてくれる
今日も少しスペースが空いた角側に俺を誘導してくれた
いつもだったらありがと!って行くけど...
「結構です」
言っちゃった...
「そ、そっか」
そう言って智は気まずくなったのか、窓の奥の景色を見始めた
...ごめん智
これも智の為
そう言い聞かせていると俺が降りる駅に着いた
俺は智が降りる駅から4つ前で降りる
大「...か、和、行ってらっしゃい...」
「ウン」
俺は聞こえるか聞こえないかの声で返事をして、電車を後にした