第1章 O×N
大野side
ニ「もう遅いよ」
そう言って言って俯く和は、怒っているような切ないような顔をしていた。
...まじで俺、何やってんだろ
「か、和...本当にすまなかった。和があれほどお酒飲みすぎるなって、俺の為に注意してくれたのに」
ニ「...」
「...許してくれるなんてないよな」
ニ「...ったく、そんな顔して見てきたら...じゃあ、40%だけ許してあげる」
「よ、40%?...60%は?」
ニ「そんなの自分で考えなよ!...ほら、電車遅れるから早く準備して」
大「お、おう」
そうして俺はすぐに歯磨きをし、スーツを着た。
「よし!」
鏡の前で気合いを入れた。
にしてもさ、さっきの和が可愛すぎるんですけど!?
いつも可愛いんだけど、40%だけ許すとか可愛すぎるやろ...
ニ「...おじさん、顔がニヤついてますよ...」
「ふぇ!?」
鏡の中の自分を見ると確かにニヤニヤしてた....何してんだ俺は
ニ「...もう行きますよ」
そう言って和は、玄関へとことこ歩き出した。
「ま、待って〜すぐ行く」
そうして和の後に着いて行った。