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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第18章 銀の鳥と仲間たち



*****

「申し訳ございません。ミカゲを回収することが出来ませんでした!」

「いや。いい。一時は回収しようと思っていたが...この分だとあちら側に放置して置いても良さそうだ。ミカゲ自身は気づいないようだが通信機も全て生きている。何とかなるだろう。」

報告をあげるミラに対し、ハイレインは冷静にそう言と監視用の画面に視線を向ける。
どうやら、海影をあちら側に放置して、玄界を監視することが今回の目的のようだった。

「回収はなされるのですかな?」

「ヴィザか。」

「急な訪問あいすみません。」

ヴィザはそう言うと胸に手を当て軽くお辞儀をする。

「いずれ回収はする。だがそれは玄界が万が一こちらに干渉しようとしてきた時だ。迂闊にこっちから手を出すつもりは無い。」

「なるほど。」

「記憶が仮に戻ったとしても必要であればこっちからビーストトリガーを使って操ることは出来る。だが今は静観だ。」

「そうですか。(ミカゲ殿....なんとおいたわしや.....たとえその気が無くとも、仲間を裏切ってしまうのですから......)」

ヴィザは画面越しの海影を見つめると悲しそうに目を瞑った。
海影はそんなことも露知らず、かつての仲間だったボーダーの隊員たちと友好関係を結び始めていた。

「ミカゲ。車椅子から降りれないのか?」

『まだ無理っぽい』

「そうか。何か困ったことがあれば言ってくれ。それとミカゲ、レプリカのこと何か知らないか?」

『レプリカ......?あの黒色の多目的トリオン兵のこと?』

「!知ってるのか!?」

『ごめん。遊真。知ってるけどそれ以上のことは分からない。でも酷い扱いは受けてないはずだよ。』

「なんでわかる?」

『レプリカは捕虜として扱ってる。だから僕と同じで別室で監禁されてるんだと思う。』

「お前、監禁されてたのか!?」

『うん。僕はハイレインの家の図書室に監禁されてた。だからレプリカも────』

「ほらお前たち早く席に着け。」

遊真と話しているとエプロン姿のレイジがやってきた。
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