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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第18章 銀の鳥と仲間たち


「お前の記憶がなくなっても俺たちは仲間だ。お前は数日前の大規模侵攻でアフトクラトルから連れ去られたんだ。そしておそらく人体実験だろうな。それでお前はこっち側での記憶を失った。それでお前はガロプラと一緒にこっちに来て俺たちと戦って大怪我を負い、捕虜となった。でもな俺たちは仲間だ。信用して欲しい。」

『...ハイレインが言ってた事と違うな...』

「そのハイレインからは何て聞いてたんだ?」

『ハイレインは僕にこう言った...数週間前の大規模侵攻の時、ボーダーは僕を生贄に難を逃れたって。僕はボーダーに捨てられた。帰る場所も行く宛てもない。誰も助けに来てくれないし、帰りを待ってないって。だから僕にはアフトクラトルだけが唯一の居場所だってずっと言われてた。』

「好き勝手言いやがって。あのワクワク動物ヤロウ。絶ッ対ェ蜂の巣にしてやる。」

ギリッと出水は爪が食い込むまで握りこぶしを作ると怒りを抑えきれず机に拳を叩き付けた。

『でも違ったみたいだな。ここに来てわかった。ここのみんなは暖かい。(なんでだろう。従っている振りをしているはずなのにこんなにも胸が暖かい...)』

海影の言葉を聞いて4人がホッと胸を撫で下ろす。
しかしそれは単なる杞憂でしかなかったことをこの時の彼らは知らなかった。
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