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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第8章 謀反





「……うん、そうなの。ここで、光秀さんと落ち合えて……ほっとしたよ」


気力をかき集め、私は小さく笑ってみせた。


「可哀想に、それでこんな遅くまで……」


震える両手を、秀吉さんの大きな手のひらが包んでくれた。

暖かな手に、すがってしまいたい気持ちが、波になって襲ってくる。


「冷え切ってるな。今すぐ湯浴みの支度を……」


「結構だ、茜の面倒は俺が見る」

(あ……っ)


秀吉さんの手を払いのけ、光秀さんが私を引き寄せた。


「何のつもりだ光秀。茜をこっちに引き渡せ」

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