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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第8章 謀反
「夕刻に茜に書簡を届けさせると事前に伝えてただろう!」
「外せない急用でな。ちょうど家臣も出払っていて、行き違った。だろう、茜?」
光秀さんは耳元に唇を寄せると、私にだけ聞こえるように小声で続けた。
「秀吉は今、丸腰だ。どういう意味かは、わかるな?」
(…………っ)
肩に乗る手に力が加わり、歯の根が鳴り始めた。
その言葉の意味を理解するのに、時間はかからなかった。
秀吉さんの命を人質に……私に、言うことを聞けと、言っているのだと
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