• テキストサイズ

愛の囁きを。

第2章 Ninomiya.





泣きながら走った。


泣いてるってバレたくないから
屋上に行った。

ここだったら授業中だし、
誰も居ない。


「....ふっ....うぅっ...」


いつもドキドキしてた
付き合おうなんて言われた日には、

もう嬉しくて照れくさくて
照れてるなんて気づかれて欲しくなくて


やめてよとか強がってた。



そうだよ。
イケメンなお兄さんは、

いつも子どもをあやすみたいに
優しさからそう言ってあげてるだけなんだ。


....二宮くんも、
そうなのかな...


「...お姉っ....さん!!!」


「二宮くんっ...」



どうして来たりなんかしたの。

からかってたんでしょ、
弄んでたんでしょ。


だったら、捜したりしないでよ。



バカじゃないの、期待しちゃうよ....





「なんで、なんで...」



「なんではこっちだよ二宮くん
 心で笑ってたんだね、弄んでたんだ」



女の子は、
好きじゃなくたって。


嘘の『好き』には傷ついちゃうんだから!





貴方の『好き』は、
嘘じゃないって信じたいよ、信じたかった























 
/ 314ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp