第2章 Ninomiya.
ある日、職員室から教室へ戻る途中
二宮くんと友達の声が聞こえてきた
盗み聞きはよくないと分かっていながらも
聞いてしまった。
『和也、おまえ本気かよあの先輩』
『なにが』
『確かに可愛いけど、結婚とかってw』
『だよなっ!
お前なら選り取りみどりなのに』
『あれだろ!!
いつもみたいにからかって遊んでんだろ!』
『...おお 』
え、どういうこと??
今までからかって遊んでたってこと?
ちびっ子の時に言ってたことを
わざと本気っぽく言ってたって....こと...?
ひどい....。
人の心弄んでたんだ。
カチャン
『お姉さん....、』
『あ、やばくね』
『今の聞かれ...』
「ごめんね、きにしないで!」
馬鹿だ。
私、あの日から二宮くん好きだって
気づいちゃったのに。
すぐ失恋?
...笑える。