第5章 Aiba.
「じゃあ、二宮さん」
「だーからちが…」
「違うんだね」
「ちがっ…あーっ!!!」
頭がパンクして叫ぶ相葉くん
なんとなくそれが可笑しくて、
隣で笑ってると、
頬をプクっと膨らまして拗ねる相葉くん
「…もう……、遊ばないで…」
「遊んでないよ、二宮さん好きでしょ?
当たり!はいおしまーい」
再び雑誌に視線を戻すと、
相葉くんは拗ねてソファーに寝転んだ。
本格的に拗ねやがったよ、
「もお…」
好きなものってなんだと思う、って。
チラッと相葉くんに視線を移す。
目的は分かってる。
なんだと思う、と聞いて、
私が、私?と答えて欲しいんだ。
けれどそんな恥ずかしい事を
言葉にして言えるほど素直じゃない。
ばか、そのぐらいわかってよ。