第5章 Aiba.
10分、相変わらず本格的に拗ねてるから
雑誌を置いて謝る事にした。
「ごめんね、ふざけすぎた」
「…、」
「顔上げてよ、相葉くーん」
頭に手を当てると、
相葉くんの手が私の手首に。
驚いて「キャッ」と声を上げると、
相葉くんは勢いよく引っ張ると
私の唇に自分の唇を当てた。
「俺の好きなものは愛里だよ」
ニッと笑う笑顔に、
顔が熱くなるのが分かる。
それが嬉しいのか相葉くんは
私をソファーに引っ張り倒すと
ギューッと抱きしめた。
「ど、どうしたの?本当に」
「ふふ。なんとなく、
俺の大きな愛を伝えたくてねっ!!」
そう言って相葉くんは
もう一度私にキスをした。
偶然、重なった休日。
こんな休みも、悪くないかもしれない。