第5章 Aiba.
ある日、雑誌を読んでいたら
満面の笑みで相葉くんがやって来た。
やけにニコニコしてるから、
気持ち悪くて引き気味に
「どうしたの?」
と聞いた。
やたら聞いて聞いてと
そんなオーラを出すもんだから。
聞いたら聞いたらで、
相葉くんは嬉しそうに微笑む。
ほんっとに気持ち悪い。
「あんねー、聞いてよー」
だから、どうしたのって聞いたじゃん
「俺の好きなものってなんだと思う?」
「……は?」
相葉くんはいつも唐突に、
話が『ズルっと』変わる時がある。
今みたいになんの脈絡もなく、
質問をしてきたりする。
「知らないよ、そんなの。」
と雑誌に視線を戻すと、
計算なのか違うのかあごをぐいっと上にあげた
思わずドキッとして
心臓がバクバク鳴ってる。
「ねーえ!!答えてよー!」
「…はあ。
とんかつー?」
「なんでとんかつなのぉー?!
違うってばァー!!!」
ジタバタ横で暴れるから、
仕方なく付き合ってあげることにした。
あなた、ドラマの撮影大丈夫なの?