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私だってヒーローに

第15章 期末テスト


痛い痛い痛い痛い助けて…焦凍…
「奏!」
「先生呼んできますわ!」
「ぅ…あ…焦凍、ボール…」
「わかってる」
今度は、冷たい感覚が走る。焦凍が氷でボールをくっつけてくれたのだ。
「寒い…」
「今温める」
今度は直接温めてくれて。体、いや心の芯から温まるような感覚。
イレイザーと八百万が入ってきた
「どうした、古率」
「イレイザー。私の個性、私の血を使ってたの…」
「なるほどな。轟は何してんだ」
「冷やしてボール固めたから温めてます」
「恐らく出した物とは感覚が共有されてるんですわ。ですが、見た感じ古率さんからは共有はされてないみたいですわね」
「とにかく轟に血液共有してもらえ。婆さんならできんだろ」
「でも、前も…」
前も焦凍に助けてもらったのに…。言い切る前に手をスッと握られる。たくましいくらい大きい手。焦凍のだ
「…お前にできることなら何でもやる。やれるから、俺の、もらってくんねえか」
「…わかった」
「にしてもまさかお前のやつのキャパも死に関連してるとはな。思わなかったよ」
イレイザーの後ろについていき、リカバリーガールに状況を説明する。物凄く怒られた。まぁ試験終わったのに自分の個性のせいで怪我してるなんてな。曰くリカバリーガールは血液量に関して個性でカバーすることはできないらしく、結局焦凍の血をもらうはめになった。点滴型で打ち込まれるらしい。焦凍が血を抜かれているところを、隣でただ眺める
「…たく、仲いいことはいいことさね。でもそれ故にあんたが無理したら轟も無理するんだ。それくらいわかりな」
「…はい」
その近くで壁に持たれていたイレイザーの携帯が、電話が来たことを知らせるメロディを奏でる
「あーもしもし。は?爆豪と古率?爆豪は気絶してるし古率は治療中だ。応接室でも待たせとけ。監視は怠るなよ」
「…私と、爆豪…?」
「お前らなんか共通することあるか?」
「…三月…」
「なんだ、来たやつの名前知ってんなら知り合いか?」
「…確定みたいだね。私の知り合い。点滴終わり次第行っていい?」
「点滴終わっても10分は横にならなきゃ駄目に決まってるだろ!」
「…はーい」
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