第3章 買い物
「…すご…大きい…」
私が今まで見て来た中で最大のショッピングモールだった。イレイザーが広すぎる場所は合的じゃない云々かんぬんで今まで小さいスーパーにしか行ったことがなかったので、凄い大きく感じられた
「何食うんだ?」
「…何でも」
「じゃああれ食うか」
と指差していたのはクレープ
「…ご飯系で」
「わかった」
ついていこうとすると席に座らされる。そのまま買ってきてくれた。
「…待っ、お金…」
「大丈夫だ、これくらい」
「そっ、そう…ありがと」
いただきます、と二人で言うと1口食べる。ケチャップがついたウインナーとレタスが入っていた。
「…ついてるし、大人しくしてて」
「お」
鞄の中からティッシュを取り出すと、焦凍の口についていた生クリームを拭き取る。どうやらクリームがタップリ入ったやつにしたようだ。味覚が女子だな
「うめぇ」
「…うん」
自身でも気づかない程腹が減っていたのか、みるみるクレープはなくなっていく。焦凍よりあからさまに早く食べ終わった。違うこれは焦凍の口が小さいからであって決して私は…
「早いな、やっぱ腹減ってたのか?」
「う…まぁ…」
よくよく考えれば私は今日の食事は初めてなわけで。今日になってから16時間は過ぎていたのだから当たり前と言えば当たり前だ仕方がない
「…美味かった、ご馳走様」
「…ご馳走様」
「どっか行くか?」
「…焦凍の好きなとこで…」
「じゃああそこだな」
と後ろをついていく。ついたところはアクセサリーショップ
「…焦凍、そんな趣味が…」
「いや、奏用だ」
中に入っていくのを慌てて追いかける。お店中がキラキラしていて、凄かった。
「ネックレスは…嫌なんだったな。イヤリングとか指輪か?いや髪長いからな…」
と考え込んでしまった。そして焦凍が迷った末、何かを持ってレジに行く。そのまま店の奥まで連れて行かれると手が近くなる
「悪ぃ…嫌いだったら捨てても…」
首に触れる。ネックレスだ。下を向き確認するとシルバーのシンプルなネックレス
「…高そう」
「値段は気にするな。似合ってる」
「…ありがとう…あんたと遊ぶときは付ける…」
そこまで言って気がついた。私また遊ぶ気だ、と
「じゃあ次だな。時間あんまねぇから急ぐか」
「うん…」
次は本屋。シャーロック・ホームズの本を買いに来たらしい。そのまま買ったあと家に向かう電車に乗った
