第20章 ☆??ルート☆ Bad END
憲吾がショーウィンドウで目を惹かれたのは
『Dolceとコラボ!推し色マカロン6個セット』と
可愛らしい手描きポップとDolceの写真で飾られた
ショーウィンドウの中でも一際目立っていた。
「ゆり達のメンバーカラーが入ったマカロンか……」
(ゆりは知ってたのかな……マカロンも買ってみるか……)
憲吾は18年間の中でマカロンと全く縁がなかったが
今日を機に食べてみようと思うのだった。
お店に入ろうとすると女子高生2人組がお店から出てきた。
_カランカラン
「マカロンまだ残っててよかったぁ!(涙)
ゆりぴーカラーの入った6個入りの販売はは今週いっぱいで
終わりみたいだし無事買えてよかったわー
サイン入りブロマイドも無事貰えたし!」
「だね!でもほんとゆりちゃんが死んじゃうなんて
こんなショックなことないよね……」
「だよねぇ……ってかホントゆりぴー殺したやつ誰!?
ホント犯人許せない……」
「犯人も誰がやったかわからないんでしょ?
……あ、もしかしてヤバい人たちに消されたってやつ?」
「それなら自殺で報道されるんじゃない?」
「あ、そっか……でもホントショック……
最推しのゆりちゃんがもうこの世にいないなんて……」
「ねぇ……あ!せっかくだから店をバックにアクスタの写真撮ろうよ!」
「いいねそれ!ぬいでも撮ろうよ!」
「うん!」
女子高生達はカバンからゆりのアクスタやぬいを取り出し
スマホを構え写真を何枚か撮り始めた。
憲吾はその邪魔にならないようにお店に入った。
「っ……」
(ゆりは、死んでない……なのにみんな、
周りのやつらは全員そう思ってるのかよ……)
複雑な思いでお店に入った憲吾、お店の中に入ると
ほとんどのお客さんがマカロンセットを手に取っていた。
中には明らかにファンであるとすぐ分かるような人もいた。
「……。」
(けど、身内さえ死んだって言ってるなら他の他人なら尚更か……)
頭の中でそう納得させ憲吾はマカロンセットと
単品でスイートポテトを1個手に取った。
スイートポテトは他にも3個入り、12個入り、24個入りなど
数多く種類があり手土産としてもおすすめとポップに書いてあった。
他に買う物もなかったので憲吾はそれを持って会計に並んだ。