第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「っ……用がありゃ連絡する。
何でわざわざ現れた……」
「あれ?
その言い振りだとそのうちオレに連絡する予定ってこと?」
「っ……勝手に話進めんな。
俺にもケジメってもんがある……」
「ふぅん……でも、そのケジメがついたらオレのとこに来るってこと?」
「……。」
「……まあいいや!
オレもいつでもいいって言っちゃったしねぇ……」
「俺に用って言うのはそれだけか……」
「まぁそうだね!
見張りついでに会いたくなっちゃった♪」
「っ……」
(つくづく訳のわからねぇ奴だ……)
憲吾はそんなジュリをよそに再び走り込みを再開した。
ジュリは特に引き止める様子もなく憲吾を見続けた。
「んじゃ……また今度、ね……」
憲吾の背中を見送りニヤッと口角をあげるジュリ、
その背中を見送るとジュリは暗闇の中へ消えていった……。
そして走り込みを続けている憲吾、
走る目の前左側には明るく照らされているレストラン。
憲吾は右側の道路を走っておりレストランを過ぎようとした時、
2人の男女が出てきた。
おそらくカップルだろうか、女の方はまだ少女のように見えた……。
「ここの料理凄く美味しかったですね!」
「気に入ったようでよかった……また連れてきてやるよ。」
「うんっ!」
「っ!」
(っこの声……!)
思わず足を止める憲吾はそのカップルのほうへ体を向けた。
2人は車に乗り込むところで男は助手席の扉を開けると
少女はその席に乗り込んだ。
「っ……ゆりッ!」
ゆりの名前を叫ぶ憲吾、男は少し反応したが
特に気に留めることなく少女が乗った席の扉を閉め
自身も運転席に乗り込んだ。そして車を走らせそのまま憲吾が
走ってきた方向へ消えていった……。
「っゆり……あれは、ゆりだ……」
(髪型は全然違ったけど……今のはゆりだ……俺が、
見間違うはずない……じゃあ男は……東郷?)
憲吾は呆然と立ち尽くし車が消えていった先を見ていた。
「っ……ゆり、お前は……
生きてたんだな……」
小さく微笑む憲吾。
憲吾はゆりが生きていたという喜びを覚えた……。