第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「今から寮を出るのか……てなると30分くらいでこっちに来るか……」
太輔はスマホをポケットにしまうと車から降り鍵を閉めて
百合が待つ自宅へ足を進めた。
_ガチャッ
「ただいま、」
『おかえり太輔っ』
百合は太輔が入ってくるなり玄関先でお出迎え。
「……お前、飼い主の帰りを待ってた猫みたいだな(苦笑)」
(こないだテレビでやってたのと似てる……)
『察知能力と言ってよ!』
「はいはい……あ、山田くんからさっきLINEきて
キラがこっち向かってるってよ。」
『新しい家族のお出迎えの準備しなきゃね!』
「だな。」
ちなみにキラは百合のことを聞いているため
お互い話せる状態である。
『太輔も料理手伝って!
今日はいつもより豪華にするんだから!』
「気合入ってんな(苦笑)
……ここにゆりと叶輔も居たらもっと嬉しいんだろうな……」
少し悲しげな表情を浮かべる太輔、百合も心配そうに見上げた。
『っ……太輔……』
「っ!わりぃ……キラが来るのに、こんな顔じゃ駄目だよな……」
『無理、しなくていいんだよ?
キラちゃんだってわかってるだろうし……』
「っあぁ……でも、少し怖いんだ……
また前みたいに戻ってしまうんじゃないかって……」
『……。』
「俺は、散々ゆりをお前に重ねてきた……
今度はキラにゆりを重ねて……
また過去に縋っちゃうんじゃないかって、不安なんだ……」
『……ま、キラちゃんがゆりそっくりじゃなかったら
前向きに引き取るなんて言わなかったかもね……でもそれは、
キラちゃんもわかってるはずだよ?
それでもキラちゃんは太輔を受け入れてくれる、
ゆりの代わりに太輔を支えてくれると思うよ?
私が居なくなった先でもね……』
「ありがとな百合……そう言ってくれて……」
『……ほら!そんな辛気臭い顔は終わり!
ゆりも叶輔もそんなパパの顔見たくないでしょ!』_ぐいっ!
「うおっ!?急に裾引っ張んなよ(汗)」
百合は太輔のズボンの裾を掴みぐいぐいと歩き出した。
そして太輔は百合と一緒に料理を作るのだった。