第20章 ☆??ルート☆ Bad END
会食も終え、それぞれ帰宅していく親族達。
キラは太輔に引き取られる準備をすべく一度寮に帰る事になった。
ちなみに迎えには涼介が来てユウも一緒に連れていった。
そして残された太輔は1日中喋る事がなかった百合に声をかけた。
「百合、お疲れ様……寿司少し残ってるから食べていいぞ。」
『うん、ありがと……』
百合は動き出すとお寿司を口に運んだ。
昨日から百合はあまり元気がなく
太輔が声をかけないと話すこともほとんどなくなってしまった。
「……なぁゆり、」
『ん?』
「お前も……あと1ヶ月くらいで向こうに帰っちまうんだな……」
『うん……ゆりと会えるのは、そこからもう少し後かな……
寂しい?また私が居なくなって……』
「そりゃあな……この何ヶ月間、お前と過ごす日常が
当たり前のようになってたしちょっと寂しいかもしれない……」
『でも、キラちゃんがいるから太輔は平気だよね?』
「あぁ。俺はもう独りじゃないからな……キラだけじゃない、
みんなも居るからな……」
『……その中に、憲吾くんは入ってるの?』
「っ!」
『……。』
百合の思いがけない言葉に驚きを隠せない太輔。
「……ゆりの恋人で、大切な人だっていうのはわかってる。
でも、三船くんはまだ現実を受け入れられていない……」
『……もし、憲吾くんのほうが正しかったら?』
「っお前まで何言って……
お前も、三船くんと同じでゆりが生きてるって思ってるのか?
叶輔が喋らなくなった状況でもゆりが生きてるとでも言うのか?」
『そう言うつもりじゃ……ただ、憲吾くんの目が本気だったから。
それにゆりをあんなに大事にしてた……そんなゆりを
目の前にあんな事、しないはずだもん……』
「っ……」
『……真実がどうであれ、私にはその答えを出すことはできないよ。
ゆりの魂が、本当に空の街まで来るのかどうか……』
「っ……もし、ゆりじゃなかったら……」
『仮にそうであっても、私はもう太輔に伝えることはできない。
あとは……現世にいる太輔達で、解決するしかないの……』
「っ……」