第20章 ☆??ルート☆ Bad END
_時は少し遡り、火葬場に着いていた太輔達。
手続きも終え火葬している間、
太輔達は控室で火葬が終わるのを待っていた。
その間太輔は、憲吾の言葉を思い出していた……。
『これはゆりじゃない。
ゆりの偽者だ……ゆりは、まだ生きてる……』
『実の親なのに、
本物と偽者の区別がつかなかったのかよ……』
「……。」
(火葬されてるのがゆりじゃない……
そんなことかあるのか……でも、
あれはどう見てもゆりじゃないか……
それにDNAが一致してる以上……違うと言い張る理由がない……
けどもし……
本当にゆりじゃなかったら俺はどうすればいいんだよ……)
『……お父さん、憲吾のこと考えてるの?』
キラはユウと百合を抱っこしながら太輔に聞いた。
「っ!……っまぁ、あんな事言われちゃな……」
叶輔……お前はあれから喋らなくなってしまった……
叶輔が喋らないということは、
叶輔の役目が終わったということ……。
ゆりはもう……いないという現実だ。
三船くんには悪いが……
こんなにもゆりだという証拠がある以上、
君の言い分を受け入れることはできない……。
『……私、これからどうすればいいかな。
ゆりが居ない世界で生きてても、
私がこの世界にいる理由もないもん……』
「……お前がうちに来たいなら、来てもいいんだぞ?
どうせ寮に残っていてもつまらないだろ?」
『……Dolceは好き。
でもゆりがいるDolceが大好きだったの。
私に、もうあそこでの居場所はない……。』
「……。」
『お父さんは好き。ゆりも大好きだったから……でも、
ゆりと似てる私が居たらお父さんはまた引きずっちゃうでしょ?
ゆりをお母さんに重ねてたように、私をゆりに重ねて……』
「……否定は、できないかもな。
でも……これでも昔に比べれば成長したほうなんだぞ?
それに俺にとってだって、お前は娘なんだ。
ゆりがキラを姉妹と思っていたように、
本当の家族のように思ってる……。」
『っ……』
太輔の思いがけない言葉に驚きを隠せないキラは太輔を見た。
そしてキラの頭を撫でる太輔。
『っ……おと、さん……』