第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「ゆりを……絶対に見つけてやる……」
「っ……」
憲吾のその固い意志は剛太に重くのし掛かるように伝わってきた。
「他の奴らがゆりを死んだって思っていても、俺はこの目で
ゆりを確かめるまでは信じない。
いや、信じられない……。ゆりが、
俺しか好きになれないって言ってくれたように……」
「っ三船……」
「……。」
「っ……三船、これからどうするつもりだ?
まさかお前……組織へ復讐する、だなんて思ってねぇよな……?」
「……。」
剛太の言葉に顔を少し俯かせる憲吾、
その仕草を見て剛太は思わず立ち上がった。
「っ……そんなのは絶対駄目だからな!?
組織のことは、櫻井さん達が責任を持って捜査を続けていく……
そこでゆりが生きていたのか死んでいたのかはっきりわかる……
だから……無闇に復讐とかなんて考えるなッ!
……三船、お前は "悪のカリスマ" から卒業する時に
真っ当な道を進むって決めたんだよな?
なら……それに背くようなことは駄目だ。
ゆりだってそんなこと望んじゃいない!
もしゆりが生きてて、
そんなお前を見たらゆりは悲しむぞ……?」
「フッ……まさか、」
「っ……」
憲吾は数秒間を空けると軽く口角をあげて笑った。
そして先ほどより穏やかな表情を浮かべ剛太を見た。
「そんな事、するはずないじゃないですか……それに、
どうやって復讐なんてするんですか?
いくら中学時代ヤクザに絡んでた時期があったとはいえ
今はそんな繋がりとっくに捨てたし……そんなんじゃ、
_ゆりと一緒に世界一になる。
ゆりは世界一のアイドル、俺は世界一のボクシング選手……。
最低でも俺は、世界一の選手になるって夢を叶えなきゃ
ゆりの側にいる資格はないって思ってる……だから、
その為には練習を頑張らないといけない。
復讐なんて、考えられませんよ……。」
「っ……そう、だよな!(苦笑)
俺の思い込みが激し過ぎたな……」
「……ゆりからも聞いてましたけど、本当に生徒思いですよね。
北京の時も、そう思いましたけど他校の俺にまで……」
「そりゃあ俺にとってなにより大切なものだからな!」
「……。」