第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「……。」
『っねぇ太輔ってば!!』
太輔は百合の問いに答えず車のキーを手に取ると玄関を開けた。
「裕太くん達に、余計な心配かけたくない……だって
死んだのはゆりのはずねぇんだからよ……」
『っ太輔……』
百合は何もできずただ太輔に抱かれるしかなかった。
そして車のエンジンを掛けると警視庁に向けて車を発進させた。
それから数十分で警視庁に着いた……。
「すみません、捜査一課の葛木さんいますか。
先程、連絡を頂いた藤ヶ谷太輔です。」
「藤ヶ谷太輔さんですね、今掛け合いますので少々お待ちください。」
受付の職員は内線で圭吾に連絡を取った。
そしてすぐに圭吾は受付の窓口まで降りてきて圭吾の他に翔の姿もあった。
「初めまして、捜査一課の葛城圭吾と申します。
貴方が藤ヶ谷太輔さんですね?」
「はい。」
(櫻井さんも一緒……)
「お久しぶりでございます。
このような形で、お呼び出しして申し訳ございません。」
「櫻井さん……ゆりが死んだって、嘘ですよね……
本当に、遺体はゆりなんですか……」
「っ……それは、直接見てご確認をお願いします。
検案した限りでは98%がゆりちゃんの可能性があります。」
「っ……」
翔は苦虫噛み潰したような表情で太輔に告げた。
そして圭吾も同じ表情で俯いていた。
「……葛木警部補、藤ヶ谷さんを霊安室へご案内してください。」
「っはい……藤ヶ谷さん、こちらへ……」
「……。」
太輔は気持ちの整理がつかないまま圭吾の後ろをついて行った。
太輔は不安からなのか、百合をギュッと抱きしめた。
百合も太輔の不安を感じ取っており
遺体がゆりでないことを祈りつつ取り乱さないようにした。
ちなみに翔は太輔の後ろについた。
_霊安室
霊安室に案内された太輔、無機質な部屋の無機質な台には
ゆりと言われている少女の遺体が全裸と思われる状態で
白い布をかけられ寝ていた……。
「っ……」
(ゆり……?これが、ゆりだって言うのか……?)
太輔は足をおぼつかせながら遺体に近づいた。
「「っ……」」
圭吾と翔は歩み寄る太輔を静かに見守った……。