第20章 ☆??ルート☆ Bad END
_だがあれから一週間、
ゆりが見つかったという連絡は太輔のもとに入ってこなかった。
太輔はこの一週間ゆりのことが気がかりで仕方なかったが
北京の時と同じように少し手こずっているのだろうと思っていた。
そして太輔が仕事に行こうとした時に固定電話に一本の着信が入ってきた。
_プルルルル…プルルルル……
「っ……?」
(固定電話に電話が掛かってくるなんて、珍しいな……)
『っ太輔……この番号、東京23区の市外局番じゃない……?』
百合は電話番号を見て不安を覚えた。
もしゆりが無事見つかったのであれば
涼介から連絡が来るはずだから……。
「っもしかしたら、警察署とかか?
ゆりが見つかって保護したとか……」
『っだと……いいんだけど……』
太輔は固定電話の受話器を取った。
「もしもし、」
『もしもし、そちら藤ヶ谷太輔様のご自宅でよろしいでしょうか?
私、警視庁捜査一課の葛木と申します。』
「っはい!(警視庁……)
僕が、藤ヶ谷太輔です……あの、もしかして娘が見つかったんですか?」
(ゆりは、無事なんだよな……?)
『っゆり……』
(お願い、ゆりは無事だって言ってよ……!)
『っ……大変遺憾ながら、娘の藤ヶ谷ゆりさんと思われる遺体が
星の丘公園の展望デッキにて本日見つかりました。
その場に、お知り合いである立花巡査と志村巡査も同行しており
2人にも確認を取ったところ、ゆりさんで間違いないようです。』
「っは……_ガタンッ!
何だよ……それ……」
『っ藤ヶ谷さん?……っ藤ヶ谷さん!!』
『っ太輔……!』
(っそんな……今警視庁の人はなんて言ったの?
ゆりが遺体で見つかった?そんなの嘘だよ……!!)
太輔は受話器をその場に落としてしまい呆然と立ち尽くした。
百合は急いで太輔の元に駆け寄り
受話器からは葛城と名乗る刑事、圭吾の声が聞こえていた。
「っゆりが遺体で見つかった?死んだ……?
ははっ……んなこと、んなはずねぇよ……何言ってんだよコイツは……」
『っ太輔、電話出ないと……』
(まずは話を聞かなきゃ……本当にそれはゆりなの?
また、アンドロイドってことはないの……?)