第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
『これは、波乱の予感するよ。』
「波乱の予感ってなによ(苦笑)
流星群なんて中々見れないんだから誰でも写真撮りたくなるでしょ。」
『でも大体同じタイミングで写真届いたんだよ?
やっぱり、藤ヶ谷くんにもチャンスがあったr「それはない。」←
はっきり言うね〜ゆりちゃん笑』
「藤ヶ谷さんのこと、異性としては見れないってば……」
『ふ〜ん……あ、早く憲吾くんにメッセ送りなよ!』
「ユウが止めたんでしょ……ったく、」
ゆりは文字を打ち始めた。
【こんばんは!】
【流星群の写真綺麗ですね!】
【生憎ソウルの夜空はあまり星ないです…】
【そうか
やっぱり日本と海外じゃ空も微妙に違うんだな】
【そういえば、
今日は退院する日だったよね?】
【無事退院できた?】
【あぁ】
【吾郎や後輩がわざわざ復帰祝いしてくれた】
「ふふ……憲吾、学校でも慕われてるんだなぁ……」
【良かったね憲吾!】
【無事退院おめでとう!】
【ありがとう】
【俺らも今日お前らの配信見てた
凄いかっこ良かったと思う】
「っうぅ……憲吾にかっこいいって言われるの、なんか照れるよ……」
『なんでよ笑』
「っだって、憲吾の方がカッコいいもん……
なんか、憲吾の声直接聞きたいな……」
『あー惚気ね、はいはい。』←
ユウは少し呆れた様子で途中まで読んでたガイドブックに目を向けた。
【ありがとう憲吾!
そう言ってもらえて凄く嬉しいよ!】
【ねぇ憲吾】
【なんだ?】
【憲吾が大丈夫なら、
直接電話で話したいな】
【だめかな?】
【俺は大丈夫だ】
【むしろお前は大丈夫なのか?】
【うん!】
【憲吾の声、聞きたい】
【分かった】
【俺から連絡入れる】
メッセージが送られると憲吾からLINE電話のコールが鳴った。
「っ…もしもし憲吾?」
『あぁ、さっきぶり。
疲れとかは大丈夫か?』
「うん!憲吾の声聞いたら元気出たから!」
『っ……何だよそれ……』
『あーあ、やっぱり惚気が始まる〜笑』
ユウはベッドでゴロゴロしながらゆりを茶化した。
「ホントだもん……さっき、藤ヶ谷さんと電話してたけど、
やっぱり憲吾の声落ち着くなって……」
『……。』
『彼氏との電話でそんな風に別の男の名前出しちゃアカンよ……汗』←