第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「「っ……」」
「正直、今のゆりちゃんはゆりちゃんじゃないんです。
だから、ちゃんと話したいんです。」
「っまな……」
(私だって、本当はみんなに話したいよ……でもできない。
今言った時の代償は、本当に大きいものになるから……)
「……。」
剛太は何となく状況がわかったのか2人の話を聞いていた。
そして剛太はある決断をした。
「……千鶴、愛美、お前らの気持ちは十分にわかった。
ゆりとちゃんと話たくなるのも、わかるよ……。」
_コクッ「だから、2人の用事が終わったらゆりと一緒に話したいんです。
明日は次のツアーの打ち合わせ、
ゆりをこのまま孤立させるわけにはいかないんです。」
「千鶴、愛美……」
「「っ……?」」
「悪いけど、今日は一旦帰ってもらってもいいか?」
「「っ!?」」
「っ先生……」
剛太の言葉に驚きを隠せない千鶴と愛美、剛太はそのまま言葉を続けた。
「今日……ゆりから相談受けててさ、
ゆりの話もちゃんと聞いてからお前らに託したい。
今は……ゆりの心境も考えたらゆりの負担がデカ過ぎる。
本当に悪いけど……今日ゆりを問い詰めるのはやめてくれ……」
「「っ……」」
「っ……」
(先生……)
千鶴と愛美は剛太の言葉にショックを隠せず思わず俯いてしまった。
そしてしばらく無言の間が続き千鶴が先に顔を上げた。
「っ……わかりました。
私たちも、無理に問い詰めすぎました。
ライブまでは1ヶ月以上ありますし、それまでに解決させます……」
「っはい、ごめんなさい……。
ゆりちゃんも、ごめんね……しつこく聞いちゃって……」
「っううん……でも、言える時が来たら言うから……それまで……」
「……私たちは待てても、来海は待ってくれないかもしれないわよ?」
「っそれは、仕方ないよ……とにかく、今は何も言えない。
ごめん……」
「「……。」」
千鶴と愛美はまだ少し納得していなかったがゆりの気持ちを尊重し
このまま帰ることにした。
ゆりは荷物をまとめ図書室に向かい剛太も一度職員室に行ってから
いつもの図書室へ足を進めるのだった。