第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「ゆりちゃんは絶対必要なの……。」
「っ……」
愛美は真っ直ぐな瞳でゆりを見た。
ゆりは何も言うことが出来ずただ見上げるしか出来なかった……。
「ゆり……貴女の本当の気持ちを打ち明けてほしい。
私たちは、このままだとバラバラになってしまう……!
ゆりがいなくなったら、グループは確実に崩壊するわ。
早かれ遅かれね……。
わたしたちは誰一人夢を叶えられなくなってしまうの……」
「っ千鶴……」
(わかってる……Dolceは6人で成り立っていることくらい……でも、)
ゆりは再び顔を俯かせた。
本当は本音を打ち明けたい……今でも憲吾の事は好きで
宙を好きだと言う事は嘘だと……
_でも今は言えない。
メンバー全員に迷惑をかけると言うことがわかっていても
それを今口にする事は許されない……。
ゆりは思わず席を立ち上がった。
「っ……」_ガタッ…
「っ……?」
「っゆりちゃん……?」
2人は目を大きく開きながらゆりを不思議そうに見つめた。
「っ……ごめん、2人とも……千鶴とまなの気持ちは凄く嬉しいの……!っでも!
今は何も言えない……ごめんなさいッ!!」_ダッ!
「「っゆり(ちゃん)ッ!!!」」
「っ……!」
ゆりは2人に背を向け食堂から走り出してしまった。
2人は漠然とゆりの背中を見ることしかできなかった……。
『っ……ゆりちゃん……』
ユウも涙を浮かべながらゆりを見上げていた……。
そしてゆりは部屋の前まで着くと鍵を開け部屋の中へ入った。
「っ……」
『ゆり、おかえり。
ちゃんと門限ど…っゆり!どうしたのよっ!』
鍵の音で気づいたキラは玄関先まで行きゆりを出迎えたが
目の前にいるゆりは何やら悲しげな表情を浮かべ泣きそうな顔をしていた……。
『っアイツになんかされたの!?』
「っ……違う、違うよ……宙さんは何も……」
『っ……なら、何が『キラちゃん……』っユウ……?』
『少しだけ、そっとしてあげてよ……
ゆりちゃん、今日色々あって疲れてるだろうからさ……』
『っ……』