第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ……」
(千鶴とまな、なんでそこまで……)
ゆりは2人の気遣いが嬉しくて堪らなかった。
来海に言われたことが事実とはいえ心に傷が出来たのも事実、
そんな中親友でありメンバーでもある千鶴と愛美にそう言われることは
ゆりにとって本当に嬉しいことだった……。
「ゆりちゃん……
私たちにとってゆりちゃんは絶対必要な存在なの、
誰一人欠けちゃいけないの……。」
「私たち、全員で宣誓したじゃない……世界一のグループになるって……。
私たちが世界一になるには、ゆりは絶対必要なの。
こんな事でたった一人の大事なメンバーを失いたくない。
_Dolceは、6人で一つなのよ……。」
「っまな…千鶴……ありがとう、こんな私にそんな優しい言葉かけてくれて……でも、」
「「っ……」」
「今の私に、世界を目指す資格がないのは本当のことなんだよ?
今みんなと一緒にいても、足を引っ張ってしまう……」
「っそんなの……!私たちがフォローするよ!
来海ちゃんに何言われても私たちが……!」_ガタッ!
「っまな……」
愛美は思わず椅子から立ち上がった。
「ゆりちゃんだって、世界一のアイドルになりたいんでしょ?
ゆりちゃんが一番、世界を目指してたじゃん誰よりも……!」
「っ……」
「……ゆり、来週の打ち合わせで来海を説得するつもりよ。
ゆりもちゃんとレッスンに参加させるべきだって……」
「っ……」
「次の日本でのライブツアー、最初の舞台は国立競技場よ。
私たちアイドルにとって、日本で一番大きな舞台であり憧れの地……
_選ばれた者しか立てないステージ。」
「っ……」
(そう……ツアー史上初の国立からスタート、
公演回数はまだ言われてない……1回にしろ、2回にしろ
誇り高いステージになるのは間違いない。
でもそんな大舞台、今の私に……)
「予定では、国立スタートの国立ゴール……異例中の異例スケジュール。
この間にも東京ドームをはじめとした3大ドームも控えてる。
ソウル・北京と同等かそれ以上のパフォーマンスを求められる……そんな大舞台に、
ゆりちゃんは絶対必要なの……。」