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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


「それじゃ、またねゆりちゃん……」

「っ……」


思わず放心状態になるゆり、
宙はそんなゆりをクスリと笑うとヘルメットを被りその場から
またバイクを走らせて行った。
誰もいないのを確認したユウはバッグの中からヒョコッと顔を出した。


『……ゆりちゃん、これから本当にどうするつもりなの?』

「っ……憲吾のことは、本当に諦めるつもりだから……宙さんのこと、
本当に好きになれなくても……」

『っ……憲吾くんは、今でもゆりちゃんを想い続けているんだよ……
彼が本当にゆりちゃんの味方になってくれて、
組織のことを解決できたらまた憲吾くんの元に戻ればいいだけじゃん……』

「……ユウの、気持ちは嬉しいけどそんな都合のいいことなんて私が許せないの。
憲吾の、優しさに甘えるわけにはいかないの……」

『っでも……!
憲吾くんがいないとゆりちゃんは本当に輝けないんだよ!?
このままなんて絶対嫌だ……!』

「ユウはまるで、憲吾がいないと私がまるっきり駄目みたいな言い方するね……」

『っそんなつもり……!』

「私は、憲吾がいなくても輝かなきゃいけないの……もう一度……
憲吾と出会う前の私に戻って一度リセットしてまた歩み出さなきゃいけないのよ。」

『っ……』

「部屋に戻ろう、ユウ……
こんなところずっと立ってたら響さんとかにユウのことバレるかもしれないし、」

『っ……』


そしてゆりは自分の部屋に戻るために寮の中へ入った。
ちなみに寮には食堂も完備されており部屋に行くためにはその前を通らなくてはいけない。
ゆりが食堂を通り過ぎようとした時……


「ゆり、」

「っ!」

「……。」


突然食堂の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
ゆりが食堂のほうへ体を向けると……


「っ……千鶴、それにまなまで……」


目の前には千鶴と愛美の姿、2人とも少し気まずそうにしながらゆりを見ていた。
そして千鶴は再び口を開いた。


「ゆり……ごめんなさい。」

「ぇ……」


千鶴はいきなりゆりに頭を下げながら謝罪の言葉を述べた。
だがゆりはなぜ千鶴が自分に謝るのか全くわからなかった……。
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