第1章 始まりの章
炭治郎が帰ってきてから
早くも2週間ほどたったある日
チリーン チリーン チリーン
「ん?なんだろう、この音?」
『そろそろ、刀ができる頃だから
刀鍛冶の方でしょうか?』
謎の音に誘われるまま炭治郎が
外に出てみればー
「ん?あの人でしょうか?」
そこには笠に風鈴をつけた謎の人物、
「俺は鋼鐵塚という者だ。
竈門炭治郎の刀を打った」
「竈門炭治郎は俺です!(キリッ)
中へどうぞ!!」
室内に入るように促す炭治郎だが
鋼鐵塚は話しを聞かず風呂敷から
刀をとりだし話しを聞かない。
「(相変わらず人の話しを聞かん男だな)」
『鋼鐵塚さんったら』
室内で聞いていた2人は
同じ事を思っていた
それでも諦めない炭治郎に
鋼鐵塚がやっと顔をあげる
「(ひょっとこ…お面!!)」
「んん?んんん?」
ジロジロとみた後に"赫灼の子"について
話すとやっと中に入ってくれた
「んぉう!?絢迦もいたのか!」
『はい、お久しぶりです鋼鐵塚さん
息災のようで安心しました』
「お前もな!!」
お茶を差し出した絢迦の頭を
撫でながら座るとさっそく刀を差し出す
「さぁさぁ刀を抜いてみなぁ」 「はい!」
炭治郎はさっそく刀をもち
鞘からひきだしていく
「日輪刀は別名、色変わりの刀と言ってな
持ち主によって色が変わる」
音をたてながら炭治郎のもつ刀の刀身は
みるみる色を変えてゆき黒く染まってゆく
「おおっ!?」
「黒っ」 「黒いな……」
『黒いですねぇ』
各々が反応していく
「えっ、黒いとなんかよくないんですか
不吉ですか!?」
「そういうわけではないが…
あまり見ないな漆黒は」
不安がる炭治郎に鱗滝はいうが
鋼鐵塚は叫び出した
「俺は鮮やかな赤い刀身が
見れると思ったのに、クソーーーッ」
炭治郎のほっぺをつねったりして
大暴れしだした鋼鐵塚をなんとか
なだめていると鎹鴉が
けたたましく叫びだすーー
[カァァ 竈門炭治郎 北西ノ町ヘェ
向カェェ! 鬼狩リトシテノォ
最初ノ仕事デアル!!
心シテカカレェェ 少女ガ消エテイルゥ
毎夜 毎夜 少女ガ消エテイル!!]