第1章 始まりの章
「それじゃあ、行ってきます!」
『炭治郎君、禰豆子ちゃん、
気をつけて行ってらっしゃい!』
「気をつけるんだぞ」
鬼殺隊の隊服に身を包み
元気よく出発した炭治郎達を
鱗滝と絢迦は優しく見送る
「また、お会いしましょう!」
『えぇ、またどこかで!』
握手を終えるとその後ろ姿が
見えなくなるまで手を振っていた
「絢迦、お前もそろそろ
行かねばならんのだろう?」
『はい、ちょーど私の鎹鴉も指令を
伝えにきちゃいましたので』
今まで来ていた白い羽織りを脱ぎ
白い布地に彼岸花を
刺繍された羽織りに着替える
「そうか…気をつけるんだぞ?
またいつでも寄りなさい」
『鱗滝さん…ありがとうございます
今度もお土産いっぱい
持ってきますからね!!』
そしてまた、絢迦も次の指令の為
狭霧山を下りるのだった