第5章 過去の亡霊 R18
あれから何度奥にだされたのか
あたりはむせ返るような
匂いが充満している
下部からは白い精液が溢れでており
絢迦の意識は朦朧としている
その傍で衣服を整えた鬼舞辻が
頭を撫でながら囁く
「数百年ぶりのお前も中々だ
今日はこのくらいにしておこう」
頭を撫でる手はどこまでも優しげだ
「だがお前はもう逃がさない
どこにいようと必ず見つける」
どこから出したのか真新しい
黒地に紅い彼岸花をあしらった着物に
それに合わせる様に帯、そして下駄
「私が完璧になった時、お前を必ず
迎えにくる。その時まで待っていろ」
他の着物が入っているであろう
箪笥を燃やしてゆく
そして絢迦の意識が途絶える瞬間
唇に軽く触れたかと思うと
鬼舞辻の気配はしなくなったー
外は明るい日が昇りはじめる直前だった
「鬼狩り様〜こちらですっ!!」
そして朝、霄伽家の異変に気づいた
村人により鬼殺隊の隊員がやってきたー
「遅かったか…」
辺りを見渡すが鬼の気配はない
「岩柱様!!こちらに少女が!」
隠しの女性隊員がこちらにやってくる
「むっ…無事なのか…?」
岩柱・悲鳴嶼行冥