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鬼滅の心得 【鬼滅の刃】

第5章 過去の亡霊 R18


行冥side

駆けつけると、そこには
着物をただかぶせられただけの
少女が横たわっていたー

「この少女は…生きているのか…」
「はいっ!先程脈をはかりましたが
今は眠っているだけの様です。ただ…」

言いにくいそうな隠しの隊員に
目だけで続きを促す

「暴行の跡がみられます。手首にも
縛られた後の様な……」

同じ女性だから気持ちがわかるのか
隊員は強く拳を握っている

「そうか…これは私達だけの話にしよう…」
「……わかりましたっ!!」

『んっ……っ!!だれですか!?』

目が覚めた少女は威嚇するように
睨みつけてくるがその姿は痛々しい
隠しの隊員が彼女に着物を着せている間
後ろを向いて声をかける

「うむ…私達は"鬼殺隊"とゆう…
所謂"鬼狩り"と言われている…」

『おに、がりさま?』

聞きなれないのか、たどたどしく繰り返すと
こちらの前にやってくる

「すまない…遅くなってしまった…
君のご両親は手厚く埋葬させて
もらおうと思っている」

『あ、っおとうさま、おかあ…さ…まっ』

凄まじい現場を思い出したのか
大きな銀色の瞳からはポロポロと雫が
溢れ落ちては着物を濡らしていく

「本当にすまない…」

『そんな、鬼狩り様のせいでは…
そうだ、あの男っ!!鬼舞辻無惨は!?』

「!!鬼舞辻に会ったのか!?」

思わず彼女の華奢な肩を掴み
距離をつめては問いただす

『いっ、私のお父様達を殺したのが
鬼舞辻無惨とゆう男の方です』

「あぁ…すまない…
鬼舞辻と接触したとゆうことは
君を本部に連れて帰らねばならぬ」

『本部?鬼殺隊の本部とゆうことですか?』

「そうだ…我らのお館様に
会ってもらおうとおもう…」

両親を失ったばかりの少女には
酷な事を言っているだろうが
少女の瞳にはもう強い光が宿っていた

『自己紹介が遅くなり申し訳ございません
私は霄伽絢迦と申します』

とても姿勢の良い正座でこちらを
真っ直ぐ見つめてくる

「私も不躾だった。私は鬼殺隊
岩柱・悲鳴嶼行冥ともうす。」

『悲鳴嶼様?ですね』

「いや行冥でよい…」

『?わかりました!行冥さん!』

自分でもなぜ下の名前で呼んで
欲しいのかわからないが
呼ばれてみるとやはり呼んでもらえて
良かったと思った。


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