• テキストサイズ

鬼滅の心得 【鬼滅の刃】

第3章 那田蜘蛛山



山に入った善逸と絢迦だったが
辺りは暗く所々に差し込む月の明かり
だけが頼りだった

『鬼の気配が数ヶ所あるね…』
「えぇええ!何匹もいるってこと!」

複数の鬼の気配を感じとり絢迦は
嫌な気配を感じとっていた

『血の匂いが強すぎて鼻が効かないから
どこにいるのかもわからなくなりそう』

少しでも道をそれると迷いそうだ

(……まえ……に………られ……な)
『(!?)』

突如絢迦の頭の中に響く声

「絢迦さん大丈夫ですか?」
『ごめんなさい、少しボーっとしちゃって』

心配してくれる善逸に笑ってみせるが
頭の中の声はやまない

(お……え…わた………ない)

所々聞こえにくいが進むたびに
ハッキリと聞こえてくる声

『(頭が痛い……聞きたくない…)』

ズキズキと痛む頭に目を一度強く
瞑ってみるが効果はない

「絢迦さん、顔真っ青ですよ!!」

いつのまにか顔面蒼白になっている
絢迦を善逸は心配そうに見つめる

『っ、大丈夫だよ。少しあた…ま…が』
「絢迦さん!!!」

次の瞬間、暗闇に引きずりこまれる絢迦
伸ばされた手は宙をかすめ残されたのは
現状を理解できない善逸だけだった

「絢迦さんが消えちゃった…
絢迦さーーーーーん!!」




/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp