第2章 山村での出来事
お味噌汁、卵焼き、魚の塩焼き、
お盆にのせられ次々と運ばれる。
「こ、これ…」
「わぁ〜、お魚さんがいる!!」
ちゃんとした食事は本当に
初めてなのか皆目がキラキラとしている
『最後はお米!おにぎりにしたよ〜』
「お米が白い!」 「この黒いのなぁに?」
初めて白米を見て興奮が収まらない
『それじゃあ、手を合わせて
いただきます!!』
「「「「「い、いただきます」」」」」
絢迦の真似をし手を合わせると
凄い速さでなくなってゆく食べ物
『みんな慌てなくても大丈夫よ!』
絢迦は微笑ましく見守りながら
子供達の食事を眺めていた
お腹いっぱいになった子達は
一気に眠たくなったのか
ウトウトとしている
『少し早いけどみんな
ちょっと寝ましょうか』
「うん、おいら眠たくなっちゃった」
「あたちも〜」 「僕も…」
日の光をあびた布団が並べられている
部屋にいきみなが布団に入ると
絢迦はゆっくりと琴を弾く
〜〜♫〜♪〜〜〜♫〜
静かな優しいメロディを奏でると
ゆっくりと眠りにつく
『みんなおやすみなさい』