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鬼滅の心得 【鬼滅の刃】

第2章 山村での出来事



子供達が寝静まると
絢迦は縁側に座り
子供達の新しい着物を縫っていた

『(お父様、お母様、私に弟妹がいれば
こんな感じだったのですかね…)』

ふと手を休め、爛々と輝く月を眺めながら
今はもういない2人へと語りかける

「絢迦さ…ま?」

『きゃぁ!……あら佑くん?
どうしたの?眠れなかった?」

声をかけてきたのは佑。

「俺…謝りたくて…」
着物を握りしめながら小さく呟く

『謝らなくていいんですよ
あなたたちは今まで不条理な環境に
身を置いていましたから…』

手招きで横に呼ぶ

『今から幸せになっていくんです。
ここでなら未来を見ることもできる
虐げられる事もなくなりますから』

「俺……お医者様になりたかった…
仲間が死んでいくのが嫌で…。」

『そう…。ならばまずは
体調を整えましょう?
未来のお医者様が元気がないと
患者さんが心配になりますよ』

絢迦がおどけてみせると
佑もつられて笑う

「うん!俺達を助けてくれて
本当にありがとうございました
おやすみなさい!!」

きちんと正座をし精一杯の感謝を
表すと佑は部屋へと戻って行った

『今度こそゆっくり寝れるといいな。
おやすみなさい』



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