第2章 山村での出来事
「でも、佑(タスク)にいちゃん!!
ここに居てもおいら達いつかは
殺されちゃうんだよ!」
「そ、それはそうかもだけど…
この人だって嘘ついてるかもしれない!」
長年の仕打ちで心を閉ざしてしまい
簡単には大人を信用できない佑
『それじゃあ、佑君これから
私と行く場所が嫌な所だったら
好きな所に行ける様にするわ!』
「そ、それなら…、本当にみんなで
行けるの?嘘じゃない?」
『はい。嘘じゃありません!
みんなで仲良く行きましょう!
私が荷車を押して行くので皆は
それに乗っていきましょう』
絢迦は近くにあった荷車を
指さし笑顔で頷いた
小屋にいた子達はー…
昴 6歳 佑 10歳
楓 5歳 巴 6歳
瀏 8歳 環 7歳
その6人を連れ絢迦は
荷車にそっと丁寧に乗せると
ゆっくりと進みだした