第1章 ドフロ 『監禁』
薄暗い座敷牢の中…。入ってくるのは青白い月明かりのみ。
その場にいた男、ローが目を覚ますと視界は完全に遮られていた。今の状況に少なからず疑問を抱き身じろぐと手首に感じる冷たい感触…
(これは…手錠か?しかも嫌な感じだ……。それに、)
口には布が巻かれており猿ぐつわの状態で容易には喋れない。その上目隠し…
この明らかに今自分の置かれた異常な状況に戸惑いながらも、未だ覚醒しきらない頭を必死に回す。
「フッフッフッw 目が覚めたようだなぁ」
(ドフラミンゴ!?)
目が見えない上、声が反響しているためドフラミンゴの位置が掴めず首をキョロキョロとする。
急に肩に質量を感じると後ろに体重をもっていかれ床に押し倒され、顎を掴まれる。
「んぅ!?んんっ……んーっ!?」
「何言ってるか分かんねーよw」
ザラザラとした舌で首もとを舐め上げれば、ローは身をよじり必死に抵抗するがドフラミンゴにしっかりと組み敷かれてしまう。
「暴れんじゃねーよ。…んっ」
「んーっ!!」
ローの着ていたパーカーの首元を引っ張り鎖骨を露わにさせると、そこに唇を近づけ吸った。赤い虫に刺されたかのような痕が付く。
抵抗の言葉を発そうとしても猿ぐつわに阻まれ上手く声がでない。
そうこうしているうちにドフラミンゴの手が、するりとパーカーの中に侵入してくる。嫌々と首を横に振って抵抗するが、ドフラミンゴは余裕そうに上から笑みをうかべローを見下していた。
「んぅーっ!!」
「腰細いなぁ。ちゃんと食ってんのか?」
ローの白い肌の上をドフラミンゴのゴツゴツとした男らしい手が何度も触れる。
感じたことのない不思議な感覚に腰が引けそうになるもドフラミンゴに片腕で抑えこまれてしまう。