• テキストサイズ

【テニプリ】君の未来【中編】

第10章 12月 イベント目白押し




「うあ~・・寒い!!」



12月になり本格的に寒さが身に染みる季節となった。マフラーを巻いていても寒さはしのげない。

「寒っ!寒い・・。」
「ちょっ、先輩さっきからウルサイっすわ。」

「財前くん寒ないんか?」

「普通に寒いっすわ。ただ先輩ほどではないですけど。」

最近毎日のようにこんな感じのことを話ながら学校に行っている。
「ほんま、先輩寒がりですやん。」

「寒いもんは寒いねん。」

学校に着き、靴箱で財前くんと別れる。後ろから友達が走ってきて肩を叩かれた。

「冬やのに相変わらず熱いなぁ。」
「なんやねん、それ。」

「そんなことより、真希誕生日おめでと!!」

「覚えとってくれたんやなぁ。」

そう、今日12月4日はウチの誕生日だ。そうは言ったがもう誕生日メールは今日の12時にもらっていた。


クラスに入るとたくさんの人が声を掛けてくれ、お昼ご飯のときには仲のいい友達が歌も歌ってくれた。


放課後、小春ちゃんたちと部室に入ると・・・。

パァァン!!!


「HAPPY BIRTHDAY!!」


ウチが驚きすぎてポカーンとしていると小春ちゃんたちに後ろから押されて席に座らせられた。

「真希!!誕生日おめでとさん。」
金ちゃんがニコニコしながら目の前に箱を置いた。そのまま箱を開けるとケーキが出てきてチョコのプレートにはウチの名前が書いてある。

「・・・・。」

「なんや真希、うれしゅーて声も出ぇへんか?」

謙也くんがからかうように聞いてきたけどその通りだった。うれしくて声がでない・・・代わりに別のものが溢れた。

「謙也が泣かした!!」

「謙也さん、勝手に人の彼女泣かさんといてください。」

知らないうちに涙が終わることなく溢れ出ていく。

「ちゃうよ、うれしゅうて・・。」

「ほら泣いとらんで、ケーキ食べような。」

白石くんが無駄なくケーキを切り分け、みんなで食べた。


部活の時間を裂いてウチの誕生会を開いてくれたことがとても嬉しかった。


しっかり時間も決めていたようで部活の続きまでやってから解散となった。


/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp