第9章 11月 波乱の学園祭
「いやな・・・考えてはみたんやけどみんな゛着たくない゛にたどり着いたみたいなん・・・。」
みんな考えたって言ってるけど答えは決まってたみたいだ。どうしたもんかと考えてみたら、良いことを思い付いた。
「ほんなら、女の子にしてほしいかっことかある?」
「ナース。」
「制服。」
「セーラー服。」
「メイド。」
「スーツ。」
「・・はい!!それに決定。」
見事に意見が別れたところで質問に答えたメンバーの格好はこれで決定。
「ちょっ!!なんでや。なんで女の子にしてほしいかっこを自分でせなあかんねん!!」
「今の時代、自給自足や。萌えも自分で生まなアカンねん。」
「虚しすぎるわ!!」
文句を言ってるメンバーは無視して、答えなかったメンバーにも聞いてみる。
「あとは?」
「あら、ウチはなんでもええよ。でも強いて言うなら・・「小春はスコートで!!」ほんならそういうことで。」
ユウジくんの強い希望で小春ちゃんは女テニのユニフォームとなった。
「被らへんようにするんやったら、金ちゃんはゴスロリなんかええんやない?」
「おん!!ワイそれでええで。」
ほとんどのメンバーの衣装が決まったところでみんなの目線が余った二人に移った。
「銀さん、健さん・・・。」
「二人は体に合う衣装が無さそうやで?男もんでもええんちゃう?」
サイズがあわなければしょうがないと渋々メンバーが頷き、女装という魔の手から逃れた二人はホッと息を吐いた。
そのあと貸衣裳屋さんに連絡してそれぞれの衣装の確認をとった。
「ほな、行ってくるな。」
衣装を取りに行くのにウチと財前くんが選ばれた。まぁ選ばれたというか無理やり選抜された。
残りのメンバーは部活を始め、二人で学校を出た。