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【テニプリ】君の未来【中編】

第2章 4月 出会い


ppp・・・ppp・・・・・ピッ




「う~ん・・・」

携帯のアラームを止め、まだ眠いと訴えている目を擦りながら一階に下りた。

「真希ちゃんおはよう~ご飯できてるで。」

「おはよう~お母さん。」

テーブルについて出来上がったばかりのあたたかい朝食に口を付けた。





朝食を食べ終わり、部屋に戻ってクローゼットにかかった新しい制服に袖を通した。

「真希ちゃんよう似合っとるな。」
「やっぱり・・・セーラーええな~。」

お母さんにも褒められ,玄関の鏡で自分の姿を確認して、はじめてのセーラー服に浮かれながら家を出た。







学校に着いたはよかったが四天宝寺という学校は結構大きいようで時間までにクラスにたどり着くことができるか心配になってきた。


「8組ってどこやろ?」

事前にもらっていた紙とにらめっこをしながら長い廊下をさまよっていた。その辺にいる人に聞けばいいのだが、あいにくそんな勇気は持ち合わせていない。一人で唸っていると後ろから声を掛けられた。


「どしたん自分・・・迷ってしもたん?」


助かった・・・・。誰か知らないけどありがとう。それにしても綺麗な銀髪だ。


「体育館ならあっちやで…早よいかんと入学式始まるんちゃうか?」



「・・・入学式?」
「せや。自分1年生やろ?」

「・・・3年やで。」

セーラーの襟についている事前に貰っていたクラス証を見せる。


「Ⅲ-8・・・ほんまかいな。・・・いや、すまんかった。ほなな。」

その人は申し訳なさそうに笑うと人ごみに紛れていなくなった。



「あっ!」

せっかく話しかけてくれたのにクラスの場所聞くの忘れた。・・・まあなんとかなるやろ。






「やっと着いた~。」

やっとの思いで3年8組の文字を見つけクラスに入ると一気に注目を浴びた。それもそうか・・・知らない人がクラスに入ってきたらそりゃみるよね。座席を確認して席に着く。
年の始まりなので座席は男女が隣同士になっている。ウチの隣の男の子は・・・坊主頭の子だった。

ターバンの男の子と話してるけどなんか話し方に違和感を感じた。ウチの視線に気づいたのか、その男の子が話しかけてきた。

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