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【テニプリ】君の未来【中編】

第6章 7月 大会





「千歳くんお疲れ様。凄かった。こんなに興奮したの久しぶりやわ!!」

「真希がこないに興奮するとこ初めてみたで。」

千歳くんの手をとってブンブンと縦にふった。
「真希。そんなに振ったら腕がとれるばい。」


ちょっと困るような嬉しそうな顔をしてベンチに戻っていった。
不動峰との試合は3-0で四天宝寺が勝った。
午後からは準決勝。これにかったら決勝だ・・・。さっき確認したら氷帝と青学の試合は青学が勝ったようなので相手は青学だ。

選手たちは昼食をとり午後からの試合のために体を動かしたりラケットの手入れなどをしている。

「S1!青学・不二、四天宝寺・白石の試合を始めます。」

「油断せずにいこう」
「やったるで~!勝ったもん勝ちや!!」


白石くんがコートに入り不二くんとの試合が始まった。
試合は白石くんの独壇場だった。
「かっこええテニスやな、不二くん。でも無駄多いでぇ!」
しかし青学の越前くんの一言で不二くんのなにかが変わり、トリプルカウンターは進化しファイナルカウンター百腕巨人の門番で白石くんのボールはネットを超えることはなかった。

「白石くん、追い付かれてしもた!!」

あっという間に追い付かれてしまいあと1ゲームとった方の勝ちとなった。

「白石ならやれるで。」

謙也くんが呟き、みんなで頷くとコートに目線を戻した。

「返した!!」

白石くんの返したボールはネットを越えて不二くんのコートに入った。ファイナルカウンターを攻略しまた試合が見えなくなったところで、不二くんの打ったボールがアウトになり白石くんが勝利を納めた。


次の試合はD2。

「真希ちゃん。ウチらのお笑いテニスよう見とってや」

振り向くと赤い仮面をしたユウジくんとカラフルなアフロを着けた小春ちゃんがいた。


「ちょっ!!二人ともそないなかっこで試合するんか?」
「当たり前だ!」「当たり前よぉ~」


「これがウチのラブルスの正装やねん・・・。」

D2青学、桃城・海堂ペア。四天宝寺、金色・一氏ペア。
試合が始まると青学側の動揺がこちらにも伝わってくる。

「アララ。バンダナのキミ、ちょっとええ男やん ロックオ~ン 」

「浮気か!死なすぞ」



二人はいつも通りのようだ。青学のD2の二人は動揺をしながらも果敢にボールに食らいついていく。
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