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【テニプリ】君の未来【中編】

第5章 7月 息抜きとテスト


7月に入り、気温も上がり本格的に暑くなってきた。
大会も近くなったので四天王寺でも朝練が始まった。


「おはよう。」

「あ、銀さんおはよう。」


みんなが部室に集まりだし、着替え始めようとしたとき銀さんがドアを開けて入ってきた。そのとき銀さんの手にある紙に小春ちゃんが気付き指を指した。

「あら、銀さんその紙は?」

「これですか?校門の前で配っていて・・・」

「花火大会の案内じゃない。今週の日曜日みたい。」


紙を開いてみると花火大会の日時や場所が書いてあった。どうやら今週の日曜日の夕方から近くの広場で花火大会があるらしい。


「花火大会!?ウマイもんぎょーさんあるか?」

「そりゃあるわよ~りんごあめとか焼きそばとかタコヤキとかね。」

「タコヤキ!!わい、行きたい!!」


「ええやないの~みんなで行きましょ。浴衣なんか着て。」

(小春の浴衣姿・・・)
「俺は小春に賛成や、行こう。浴衣で」

「ウチもみんなで行きたい。」

これで小春ちゃん、ユウくん、金ちゃん、ウチの4人が花火大会に賛成となった。




「ん~まあその日午前練習やしな。ええんとちゃうか。どうせみんな予定ないやろ。」
「どうせって・・勝手に決めつけんなちゅーはなしや。」
「なんもないやろ?」
「・・・なんもない。」


予定のある人は白石くんの予想通りいなくて、日曜日は四天王寺のテニス部全員で花火大会に行くことに決まった。もちろん浴衣を着て。





そして待ちに待った日曜日。
その日の練習はいつもより気合が入っているようだった。午前練習が終わりそれぞれ準備をして午後6時に学校の前に集まった。



「あら真真希ちゃん浴衣似合っとるやん!!」
「小春ちゃんもかわええよ~」

ウチは薄いピンクに袖と裾に水色やオレンジの花が描かれてる浴衣で小春ちゃんは紺色の生地に薄いピンクでストライプの模様が入っている浴衣だった。


よく見てみるとユウジくんと色違いみたいだ。
浴衣を交互に見ていると二人とも気づいたのか、

「これね、ユウくんに選んでもろたのよ~。浴衣ってゆうたけどサイズ合わへんようになっとったから。」

「なに見とるんや、小春とお揃いうらやましいやろ?」

「・・・え~、うらやましい。」

「あら!!じゃあ真希ちゃんともなんかお揃いにしましょうか」

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