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【テニプリ】君の未来【中編】

第3章 5月 合宿




「真希ちゃんこっちやで。」

小春ちゃんが声をかけてきて、小春ちゃんと白石くんの間に一つ席が空いていた。


「いただきまーす。」

「真希~!!カレーごっつうまいで~。」

少し離れた席から金ちゃんが声をあげる。少しうれしく思いながら返事をする。
そのまま金ちゃんの方を見ていると、あまりにもがっついている金ちゃんは千歳くんに注意をされた。

「金ちゃん、ゆっくり食べんといけんよ。」
「・・・おん。」

そのあともみんなでおしゃべりをしながら、楽しくご飯を食べた。


準備は手伝えなかったからと全員で後片付けをしてもう一度自分の席に座りなおした。

「部屋の話、しとらんかったな。くじ引きでええか?」

番号の書いた紙を一人ずつとっていく。みんなくじを引いた結果

《白石、謙也》
《小春、財前》
《千歳、遠山》
《一氏、小石川、石田》
《小村》

という組み合わせになった。

「ぬあああ!!!小春ぅぅ~いやや~」
「ユウくんったら、しょうがないでしょうくじで決まったんやから。ねっ光」
「ほんま勘弁してください。」
「ざ・・財前!!お前小春になんかしたら死なすど!!」

「・・しませんて。」


荷物を持って各自部屋に入った。静かな時間もわずか、すぐに廊下が騒がしくなって部屋の前まで来た。


一番先に顔を出したのはやっぱり金ちゃんでその上から千歳くんがひょいと顔を出した。


「今から白石の部屋でトランプすんで~。」
「真季も来んか~。」

「お風呂入ってから行くな~。」

「おん。まっとるでー。」



シャワーを済ませて部屋へ行くと金ちゃんに呼ばれてトランプ組に入った。少し離れたところではユウジくんと小春ちゃんと財前くんと銀さんがウノをしている。


1時間もすると練習の疲れからか何人かが夢の中。そのなん人かのなかにウチも含まれているわけで・・・

「なんでこいつも寝とんねん。」

「まあまあ、いいじゃない。きっと疲れてたのよ。」
「少しは女ちゅう自覚持てっちゅー話や。」



(ん・・重い・・・。)

体になにか乗っている感覚に目が覚め起き上がってみると、乗っていたのはユウジくんの腕で・・・・回りを見てみるとそこにはテニス部全員が寝ている姿。


(そっか昨日あのまんま寝てしまったんやな。)

時計を見てみると朝の5時半だった。

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