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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第5章 心休まる時間


風呂場に着くと全てを脱ぎ洗濯機の中へと放り込み、さっそくとシャワーを出して頭や身体を洗い。
一通り洗い終えれば浴槽の蓋を開けて湯船に浸かりホッと息を吐き出す。



『はー……風呂最高。………にしても今日はすげえ濃い一日だったな…』




日本に帰国してきてからまだ一日も経っていないはずなのに今日を振り返ってみれば満面の笑みで働く幼馴染の姿や悪い人間ではないだろうけど何か秘密を抱える沖矢との出会い、本当に色々ありすぎだろと濡れた髪を掻き上げて天井を眺め。
目まぐるしくはあったものの悪くない一日だったとまだ今日を終えたわけではないのだがしみじみと感じながら風呂を出た。




『お、美味そうな匂い。…腹減ってきた…』




「もう少しかかるからちゃんと髪乾かしてこい。まだ濡れてるぞ」




『えー……めんど「乾かしてこい」……へいへい…』





さっきの仕返しかとぶつぶつ呟きつつも素直に言うことを聞かなければ後が面倒なので渋々従って来た道を戻り、ドライヤー片手にまだ濡れている髪を乾かし始めた。



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男の髪など乾かすのに時間がかかるわけもないので数分で水気を失った髪にこれなら文句はないだろうと一つ頷いてリビングに戻ると、テーブルの上に並べられた美味しそうな料理に変わらずの手際良さにさすがだと尊敬して煩くなる腹の虫に早く食べたいというように椅子へと座り、同じように支度を終えた相手も向かい合う位置に置いてある椅子へと腰掛ける。



『んじゃ、食いますか!いただきますッ!』




「ああ、いただきます」




2人が揃ったところでようやく開始される食事。
自分がリクエストした肉じゃがをさっそく食べれば口の中に広がる程よい甘さとジャガイモのホクホク感にコレだよコレッ!と美味い料理を噛み締め。
そんな自分へと向けられる視線に目を移すと嬉しげに表情を浮かべる零に照れくささを覚え。





『…何だよ…』





「いや、本当美味そうに食べるなって」





『事実美味いんだ。当たり前だろ…』






何を今更と思うのだが女なら間違いなくコロッと落ちるような嘘偽りのない柔らかな笑みを絶やすことなく浮かべ続ける相手に『…見てねえでさっさと食え』と恥ずかしい気持ちを隠すため軽く睨み告げるもあまり効果は発揮されず小さな溜息をつく。
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